醜態

 

ミサトの場合 その1

製作 越後屋光右衛門雷蔵


ミサトは混濁した意識の中で、なにかが体を這い回る感触を感じていた。

体の要所を刺激する感触。

それは女体の性に関する快感を呼び起こす感触。

神経を尖らせて闘った日々。

快感に覚醒しつつある意識の中で、思わず否定する。

(違う。あたしはただあの子たちを道具にして、自分の復讐を果たしただけ。 闘ったのはあの子たち・・・・)

「・・・あうん・・・・・」

ミサトの加えられる快感が強くなってきている。

つい、声が出る。

すべてが終わり、平和が戻った今、ミサトは自分が何を為すべきか途方に暮れ ていた。

「・・ああん・・はあん・・・・・」

快楽に敏感に体は反応しだした。女としての性もある、が抑制された生活の解 放による本能の復帰でもあるのか。

ようやくミサトは眼を開けた。

そこには、自分の形のいい乳房に吸い付いているシンジの姿があった。

「ああっ、し、シンジくん、何してるのよ・・・」

シンジは顔を上げて、にっこり笑いながら言った。

「何って、ミサトさんのおっぱい吸ってるんですよ。ミサトさんのおっぱいお いしいですね。」

シンジはミサトの眼を見つめながら、舌の先でミサトの乳首をコロコロ転がす 。

「うっ・・くうっ・・・」

快感に顔が歪む。

「凄い素敵ですよ、ミサトさん。綺麗な人はこんな時凄く素敵になるんですね 。」

両手でミサトの乳房を揉んでいるシンジの手からは、シンジの手の中に収まら ない乳房の肉がはみ出している。

ちろちろ乳首を舌で弄びながら、片手の指先で反対側の乳首を捏ねている。

「・・・や、やめて・・・・」

ミサトはこれ以上されると、意志で体を押さえられない危機感を感じて力無く 哀願した。

「やめるんですか?もう、こんなになってるのに・・・・」

シンジの指先が乳首から離れたかと思ったら、ミサトの秘唇をなぞっていた。

なぞるのは少しの時間だった。

既にミサトの秘唇は大量の陰液で溢れ、形の良い唇は開いて侵入を待っていた 。

そっと指先を入り口にあてがうと、唇はピクピク蠢きシンジの指を飲み込んで いった。

「ああっっっっ・・・・・」

「ほら、飲み込んじゃいましたよ。うわあ、凄いなあ。細い指でもこんなに締 め付けるんだ。なんだか壁が蠕動して奥に飲み込もうとしてるみたいですよ。」

ミサトも自覚している。

仕方ないのだ。こういう状態になった時自分の秘所はこうなるのだ。

そして、こうなった時は既に体は意志の制御下にないことも・・・

「指動かしてみようかな・・・・」

シンジの何気ない呟きは、ミサトを震撼させるのに十分であった。

体は制御を外れた今、これ以上の刺激は意志おも消し去るだろう。

そうなったら、家族として愛しているシンジに愛欲に爛れる姿を見せる事にな る。

実際そうしてるのはシンジであるが、シンジに醜態は晒したくない気持ちが、 その事を忘れさせていた。

「お、お願い・・・シンジくん・・・やめて・・・・動かしちゃ・・いや・・ ・」

媚びを売ったつもりではない。だが快楽に支配された今のミサトには声を出し ただけでも媚びを売るような口調になってしまうのだった。

「かわいいですね・・・ミサトさん・・・」

シンジはゆっくり指を引き抜きながら、秘洞から抜ける指の感触にホッとした 表情を浮かべるミサトを見ながら、微笑みを浮かべる。

次の瞬間、シンジは指を勢い良くミサトの秘洞に押し戻した。

愛液が飛び散り、ジュボっと濡れた効果音が響く。

「うわああああああっっっっっ・・・」

ミサトは予期せぬ攻撃に、背中を仰け反らせ絶叫した。

股間から脳天まで突き抜ける快感。

腰が勝手に動き始める。

快楽に汚染されはじめたミサトの脳裏に、なぜ自分が抵抗しないのか理由がや っとわかった。どうやら手足がベッドの四隅に縛られているようで、それで動け ないのだ。

だが、彼女にはそんな事はどうでもよくなって来始めた。

(・・・ああ、気持ちいい・・・久しぶり・・・こんなの・・・)

「ミサトさん、こんなに溢れちゃって・・・・久しぶりなんですか?」

シンジの言葉に、ハッと我に返るミサト。

「な、なによ。し、仕方ないじゃないの・・・・・うくっ・・・」

シンジはミサトの秘洞に入ったままの指を、中でゆっくり掻き回しながら言う 。

「そうですね、仕方ないですね。でも、言ってくれればよかったのに。ぼくで よかったら手伝ってあげたのに・・・・今まで辛い闘いをしてきた仲間じゃない ですか。さすがにぼくがお相手する訳にはいかないけど、いじってあげるくらい は・・・・・いいんですよ。」

「うっ・・うっ・・・ひっ・・・・」

指の動きが若干激しくなる。

「でも、以外だなあ。ミサトさんってこんなに感度がいいなんて知らなかった 。」

ミサトの眼は徐々に虚ろになって、口は半開きの状態だ。腰は小刻みに痙攣し ている。

「なんだか、もういっちゃいそうな感じですね。」

シンジは指を、音を立てて引っこ抜く。

「う・・・・ううん・・・・」

全身から力が抜けてベッドに背中を付けるミサト。息がかなり荒くなっている 。

シンジは服を脱ぎながら、傍らに置いてあった箱から何かを取り出す。

ニコニコしながらシンジは、それをミサトに見せて無邪気に言うのだった。

「ぼくじゃ役不足でしょうから、これで我慢してくださいね。」

いわゆる張り型である。バイブレータと言ったほうが解りやすい。

「ひいっ・・・・・」

ミサトは思わず声を上擦らせる。

この歳になって男性経験がないなんて大嘘はつかないが、それでも同年代もし くはもっと若い世代の遊んでいる女性に比べれば、ミサトは経験が少ないと思っ ている。

しかし、今目前で見せられたバイブは強烈であった。

大きさではない。大きいだけでは快感よりも苦痛の方が多い事を、ミサトは使 用経験から知っていた。

問題は形。

先端の亀頭部分が刀身の倍くらいに広がっている。

その上、刀身にはパチンコ玉程の突起が埋め込まれている。

三つ又になっている補助刀身も、的確に女性の急所を攻められるようにデザイ ンされていた。

(この状態で、あんなモノ入れられたら・・・・狂ってしまうわ・・・・)

自分の体の感度や今の状態では、下の口はたやすくそれを飲み込んでしまうだ ろう。

そしてどれほどあの凶器で自分がよがり狂うか想像も出来ない。

相当浅ましい姿になる事だけは想像できたが・・・・

「・・・た、助けて・・・・」

「助けてとは、失敬な。見かけほど危ないもんじゃないですよ。ぼくはわかん ないけど相当気持ちいいみたいでしたから・・・・」

「?????」

ニッコリ微笑むシンジ。

「実は、ミサトさん用に買って置いたんですけど、ミサトさんがよがってくれ なけりゃ意味ないんで、ちょっとマヤさんで試してみたんですよ。」

もはや、ミサトの眼にはシンジの笑顔は悪魔の嘲笑にしか見えない。

「マヤさんも感度がよかったですね。中の具合はミサトさんほど凄くなかった けど、ザラザラしてていじってて気持ちよかったですよ。それで、これ入れたら もう大変。よがってよがって泣き喚くは涙ポロポロ涎タラタラ、腰は勝手に振り まくって終いにはぼくのあれしゃぶりながら失神しちゃったんですよ。」

バイブでミサトの乳首を突っつきながら、顔を寄せて囁くシンジ。

「だ・か・ら、きっとミサトさんも満足してくれますよ。ああ、そうだ。念の ためにとっておきの秘密の小道具があるから、それも使ってしまいますか。その 方が間違いなく気持ちよくなってもらえるはずだから・・・・」

バイブに電源を入れて、振動の調子を見ながらしゃべっていたシンジは、ミサ トの横になっても豊満な隆起を崩さない美乳の、ご丁寧に尖って堅くなった乳首 の上に振動したままの凶悪バイブを置いたまま、部屋を出ていった。

しばらくミサトも我慢して耐えていたが、ついに耐えきれなくなって海老ぞり に仰け反るのだった。

「・・・うっ・・くっ・・・うううっ・・・はあん・・・・」

肌色の山脈を滑り落ちた快楽の凶器は、頭をミサトに向けて肩口で止まる。

振動と音が、ミサトに魅惑の凶器の存在を否が応でも知らせていた。

(み、見ちゃ駄目よ・・・・見ちゃ・・・・・)

体は正直と言うか、理性が快楽を求める本能に負けたと言うか、意志に反して 顔は振動のする方向に向いて動いていた。

半開きになった口に、偽りの亀頭がそっと触れる。

「・・あ、む・・・うむ・・・あむっ・・・・」

ミサトの口には大きい亀頭を、うっとりした表情でくわえ込んでいく。

顔を振りながら器用に口に収めるミサト。

意志と本能はシンクロを開始し始めている。

口の中で、雁に舌を引っかけて引き込もうとする絶妙の舌使い。

子宮の奥底で熱いものが弾ける感じが、体を貫く。

(・・・ああ、あたしは・・・こうしたかったんだ・・・・)

熱い液体が、ミサトの秘裂から噴出していた。

トロッとした液体が陰唇を伝い、アナルを経由してシーツをしとどに濡らしい ている。

シンジはミサトがバイブをくわえてうっとりする様を、ドアの隙間から観察し ていた。

バッとドアを開けて、声を掛けながら歩いてくるシンジ。

「駄目ですよ、ミサトさん。それはそこじゃありませんよ。」

ハッと眼を見開くミサトの視線は、丸裸になって歩いてくるシンジの股間に釘 付けになっていた。

思っていたより形も大きさもよかった。

それよりも、若さの特権かシンジのペニスは隆々と天空を指し、ビクビクと震 えている。

久しぶりに見る本物の生身。

もはやそれしか見えていないミサト。

ミサトにくわえられたバイブを引き抜いて、ミサトの顔の前に腰を下ろすシン ジ。

目前で直立するシンジの生身を前に、ミサトは涙を一筋流しながら呟いた。

「・・どうして・・こんな・・意地悪するの・・・ひどいじゃない・・・・」

シンジは体を入れ替えて、ミサトに顔を近づけて囁くのだった。

「ミサトさん、ぼくは意地悪なんかしてるつもりはないんですよ。ぼくの大事 なミサトさんが男日照りでガサガサになるなんて耐えきれなかったんです。まと もに言っても普通考えれば相手にしてくれない事は目に見えているから・・・・ だから、強引でしたけど・・・こうして少しでも気持ちよくなってイッて欲しか ったんです。」

シンジはミサトの、蜜で溢れ返った秘所を指でなぞりながら言葉を続ける。

「こんなに汁が出たの・・・久しぶりでしょ、ミサトさん。たまに自分で慰め てる時があったけど、あの時はすぐイッてしまったみたいで、ホントによかった のか疑問だったんですよ。オナニーしてるミサトさんの顔って、凄くかわいかっ た。」

呆然とシンジの言葉を聞いていた。

今や、ミサトは正常な判断を下せる状態ではなかった。

が、シンジが自分に寄せる想いはしっかり受け止めているのであった。

(ああ・・・あたしは、シンジくんにこんなに想われているんだ・・・・)

 

 

 

つづく

 

 

 

 


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